大河氏は私の羊飼い

このブログはフィクションであり、実在する大河氏とその周辺人物にはいっさい関係がない。

大河氏、春休みに入る

 

 

 

大河氏は昨日で後期の期末試験を全て完了した。レポート課題がひとつ残っているが、大河氏の文才をもってすれば瑣末なものだ。

 

 

 

 

 

 

長期休暇は大学生の特権である。これだけ長く自由な時間が与えられると、逆にどう使って良いのかわからず、困惑してしまいますな。あなたは突然2億円を渡されても、どのように使ったら良いのか思案を巡らせるうちに途方に暮れてしまうであろう。

 

 

 

 

 

長期休暇と雖も、人間は成長することを怠ってはならない。長期休暇に入った大学生は基本的に一日中、布団の中で過ごしてしまいがちである。その行為が無意味であるとは言わない。

戦略的休憩は成長に不可欠である。

 

 

 

ある将来有望な小学4年生は、

「他人に負けることは恥ずかしいことではないが、昨日の自分に負けることは恥ずかしいことである」

と発言した。これはまことに至言であり、真理である。

 

 

 

 

 

普段は学校に通えば学友に会い、店に行けば店員と最低限の会話をせねばならず(店員側も望んでいない場合が多い)、電車に乗れば老若男女の見知らぬ人と空間を共にしている。

 

春休みに入ってもなお、人との出会いを求めて外出するのは大いに結構である。

 

 

一方で、大学に通う必要がないと、家の中に閉じこもりがちになるのも致し方ない。そして家の中にいるとつい布団に潜りながら桃色映像を見ているうちに1日が終わってしまうのが男子大学生というものである。

 

 

 

 

大河氏もバカンスをうまく使うことが苦手な大学生のうちの一人である。

 

この対策として、ものわかりの悪い大人は、予定を立てることの大切さを説くが、大抵の場合はそれが実行されることの難しさを無視している。

 

 

 

 

だから大河氏はこの春休み、毎日何かひとつ、ほんの1μmで良いから成長していきたいと思う。

 

これを達成することで、バカンス終了後の精神的な充実感も変わってくるのではないだろうか。

 

 

 

 

 

そして大河氏は、春休みという枠組みにとらわれず、あらゆる毎日で成長を重ねていきたいと思っている。

 

還暦を迎える頃には成長しすぎて大変なことになっているかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バカンス愛好家